「サロンバス」と聞いて「パっ」と、どんなバスなのか?
思い浮かぶ人は少ないかもしれません。
サロンバスとはよくテレビのロケ番組で見かける、車内がまるで応接スペースのようになっているバスのことを言います。
後ろの座席をいくつか回転させることで席を「コ」の字型に配置することができるのです。
真ん中にテーブルを配し、向かい合わせに座ることでまるで「サロン」のような趣になるため、そう名付けられたんだとか。
かつてはマージャンを楽しむ目的で大活躍していましたが、今では豪華なシャンデリアがついていたり、カラオケやDVD、冷蔵庫、コーヒーメーカーやトイレまで完備された豪華バージョンもあるほどなんです!
サロンバスをレンタカーで借りたい!(自分で運転したい!)と、思った方。残念ながら、サロンバスをレンタカーで探すのはほぼ不可能・・・。
レンタカーでサロンタイプのバスを借りられない理由、みなさんのサロンバス利用例など、サロンバスにまつわるアレコレを徹底解説!
実際にサロンバスを使いたい!と希望される方によくあるのが、
「バスだけレンタルできない?」
というもの。運転は自分たちでするから、サロンバスだけ借りられないか?という希望です。その方がバスのレンタル料だけで済むし、お得感がありますね。
ですが、残念ながらサロンバスのレンタカーはまずありません。
バスだけレンタルできるのは基本的に「マイクロバス」となります(道路運送法第52条)。
マイクロバスのサロンタイプはなく、すでに製造を終了している小型の観光バスでサロンバスにできるものがあるにはあるのですが、とっても数が少ないのです!
小型の観光バスそのものがすでにほとんどないため、小型サロンバスのレンタカーはまずないとおもっていただいた方がいいでしょう。(編集部も小型観光バスのみをレンタルできる会社は、全国で1~2社しか知りません・・・)
レンタカーや自家用車(白ナンバー)を使って、運賃を取ってお客様を送迎することは法律で禁止されています。たとえ運賃を取らなかったとしても観光案内のような行為をすることもNG。
認識の甘さからこのような「白バス行為」で摘発される例も少なくありません。
そもそも、マイクロバスは観光バスよりも全長が短い、車高が低いなど、車内スペースに限りがあります。サロンバスのように改造するとなるとなると、かなりバスの値段が高くなってしまう上、利用できる定員数も極端に減らさなければなりません。
こうした問題から、貸切マイクロバスをサロンタイプに改造するバス会社はまずない、と思ってください。
有料で旅客運送を行うことができるバス(貸切バス)には「緑ナンバー」がついています。緑ナンバーのバスを借りるには必ず「ドライバー」付きでお願いする決まり(法律で)となっているのです。
このため、運転手付きの「貸切バス」としてなら、サロンバスを手配することが可能となるわけです。
サロンバスは【大型観光バス】【中型観光バス】【小型観光バス(製造終了)】の3種類からなっています。
後ろの座席を左右とも2列ずつ(計8席分)回転させて「コ」の字型に配置できるタイプが多い。
サロンシートは計13席。
全体的にゆったりとした空間を保つことができ、中央のテーブルも広めです(サロン以外の座席は32席ほど)。
中型のサロンバスは、左右1列~2列回転のサロンタイプが主流。サロン部分の席数は8~13席と幅があります(サロン以外の座席は14~18席ほど)。
後方の左右1列~2列が回転し、サロンシートは計8~13席分となります(サロン以外は13~16席)。
小型観光バスは約20年以上前に生産が終了している古いタイプのバス。
エンジンも排ガス規制をクリアしていません(環境負荷が懸念されます)。バスそのものの数も年々減少している(廃車)上、さらにサロンタイプになるものというのはまず借りられないと考えた方が無難です。
これらのバスで緑ナンバーをつけている場合は「貸切バス」として区分されるもので、貸切バスを依頼する場合には必ず「ドライバー付き」で依頼することになります。
ではサロンバスを「運転手付き」で手配するとなると、一体いくら料金がかかるのでしょうか?
サロンタイプではない車両に比べて少し高い料金を設定しているバス会社も多いようです(特に小型のサロンバスは希少性が高いので、その分高くなることもしばしば)。
バス料金は「バスを走らせた時間と距離」によって算出されます。2023年6月27日に国土交通省から発表された貸切バスの新公示運賃では、最低基準額が示されました。
この料金を下回らないように、バス会社ごと単価を運輸局に届け出てバスを走らせます。このため、最低基準額よりも安い料金でバスを走らせることはできませんし、各バス会社ごとに単価が異なるので見積りを取らない限り正確な料金を知ることはできません。
つまり、きちんと見積りを取り寄せて比較しないと、最安値で手配することができないのでご注意を。
貸切バス料金に含まれるのは「運転手込みでサロンバスを貸切る料金とガソリン代、車両にかかる保険代」となります。
この他に「高速などの有料道路を使った場合の通行料金、宿泊を伴うバス手配となった場合の運転手の宿代、宿泊時の夕朝食代」などの諸経費が旅行時に別途発生してきます。
サロンバスを借りる人は実際にどんな楽しみ方をしているのでしょうか?サロンバスを依頼された方の利用目的をちょっと見てみましょう。
取引先の接待で、東京から埼玉のゴルフ場までの送迎にサロンバスを依頼。接待目的なので車内で飲酒が可能であること、またトイレ付きのサロンバスを希望。
(残念ながら、トイレ付きのサロンバスはまずありません。。)
友人同士で伊勢神宮に日帰りで厄年参拝に行くのにサロンバスを依頼。車内ではカラオケを楽しみたい!との希望あり。
大人15名で中型バスを手配。
保育園の卒園記念旅行で、東京から山梨の温泉宿に1泊2日でサロンバスを依頼。子供が多いので、車内ではカラオケ大会やゲーム、DVD鑑賞をしたいとの希望あり。
大人25名、子ども24名の総勢49名で大型バスを手配。
東京から福島県のスキー場までの送迎にサロンバスを依頼。移動距離が長いので、車内にトイレと喫煙が可能なバスを希望。大人20名で中型バスを手配(喫煙可能車両はまずありません)。
テレビ番組で、東京から箱根の温泉宿までの移動中、車内でロケをしながら向かいたい。なるべく豪華な仕様のバス希望。
タレント5名込みの総勢25名で大型サロンバスを手配。
実際にサロンバスを依頼されたデータを見てみると、実にさまざまなニーズが見て取れますね。
サロンバスなら、移動中も周囲になんの気兼ねをすることなく、思いっきり車内で楽しむことができるのです!
例えば、大学のサークル旅行、ゴルフコンペ、真夏のBBQと海水浴などなど、目的地に着くまでにテンションをあげておきたい~!という方には最適です。
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