自分で運転する必要のないバス旅行では、移動中の宴会が楽しみの一つに加わります。何を持って行こうかとあれこれ考えるだけでもワクワクしますね。
ただ、バスの中で快適に食べられるものを選ぶのにはコツがあります。ここでは、バス車内宴会におすすめの肴やおつまみを紹介します。
バス車内宴会と通常の宴会とでは、決定的な違いがあります。それは、宴会場所が揺れることと、置く場所が限られていること。汁気の多い煮物や、しょうゆの必要なおかずを車内で回せば、衣類を汚してしまう原因になるでしょう。めいめいに容器ごと渡せると安心です。
つまようじで食べられるものを中心にすれば、箸が落ちる心配もありません。近くのお弁当屋さんで惣菜セットをリクエストできればベストです。次のようなものを入れてもらいましょう。なお、お手拭きは必須です。
ビールに合う定番おかずです。ケチャップの必要がないピリ辛系のものだと、なお手軽に食べられます。
これも必ず入れてもらいたい定番おかずです。つまようじで刺せるので、手を汚さずにすみます。
こってりした惣菜の箸休めに。汁気の少ないたくあんやキュウリの浅漬けがいいでしょう。白菜は水分が出て、少し危険です。
ソーセージや唐揚げが胃に重いという人には、小魚や昆布の佃煮が旅のお供になるでしょう。
おかずだけでは物足りない人、お酒を飲まない人のためにもご飯ものは必須です。小さめの巻きずしを何個か入れてもらいましょう。大きいものは、口に運ぶときに崩れる危険性が高いです。
乾物やお菓子は個包装されているものが基本です。この場合、「一つずつ袋から取って、回して」と言いたくなりますが、小さいビニール袋が各自のテーブルに散乱すると、バスが大きく揺れたときに一斉にこぼれてしまう危険性があります。
幹事さんは、面倒でも一人分ずつ紙コップやビニール袋に入れて配りましょう。ゴミ専用のビニール袋も一緒に渡してあげると、気づかいに一目置かれます。系統別に数種類を揃えられれば好みの違いもフォローでき、一人残らず満足することうけあいです。
おつまみとして定番なのが、するめやチーズたらなどの海産物系です。個包装になっていない場合は、紙コップに入れて配るとスマートです。
ビールにもワインにも合い、ちょっとリッチな気分になれるのが干し肉系のおつまみです。魚介系が苦手な人もいますから、一つだけでも入れましょう。
チーズ系も、ワインとビールに合います。お子様連れのときには、おやつにも最適です。
手が汚れず、ちょっとずつつまめる豆菓子はバス旅行のおつまみとしてかなりの優等生です。
小さな個包装になっているスナックやせんべいを入れてあげると、お酒を飲めない人やお子様も楽しめます。
クッキーやひと口ようかんなど甘いものがあると満足感が違います。ただしチョコ系は、夏と冬は避けましょう。夏は長めの休憩時間中など、うっかり車内に残すと溶けてしまいます。冬はヒーターの近くに置くと、やはり溶ける可能性があります。なお、ボロボロこぼれるパイ系は選ばないほうがいいでしょう。
1人ずつに渡せる巾着パックなど、あらかじめさまざまな種類のおつまみが少しずつ入っている詰め合わせ商品は、旅の楽しさを倍増させてくれます。どんなお酒にもなじむかどうかを考えながら選びましょう。
惣菜系なら、「調味料がいらない・汁気が少ない・お箸がいらない」の3点が、バス旅行に最適なおつまみのポイントです。
乾物・お菓子系なら、いかにアソートをバランスよく揃えられるかが幹事の腕のみせどころでしょう。
少し面倒かもしれませんが、お菓子を大人買いできる機会は滅多にありません。どうせなら、楽しんでお買い物しましょう!