「人前で話す」ことは、誰でも緊張するものです。
子供の遠足や、社員旅行などのバス旅行の挨拶も「何を話せばいいのか…」とちょっと戸惑いますよね。
人前で話すのにはある程度の「慣れ」も必要となります。
声が震えてしまったり、恥ずかしさから下を向いてボソボソと小声になってしまうことも。
まして「挨拶する」となれば、きっちりと話さなければ!とプレッシャーにもなりますね。
子供向けに話すのか、母親や父親もいるのか、はたまた社員旅行で話すのか…
バス旅行の挨拶はシーンによってちょっと注意することが違います。
「バス旅行の挨拶は何を言ったらいいの?」
「聞き手に好印象を与えるような挨拶の方法はある?」
バス旅行の挨拶に迷った幹事さん向けに、挨拶のきほんをご紹介しましょう!
バス旅行の挨拶をはじめ、人前で話すことの上達には、やはり誰かのマネをするのが手っ取り早いのではないでしょうか?
そこで「挨拶のプロ」とでも言うべき、アナウンサーはどんな点に気を付けて挨拶しているのか?
素人でもマネできそうな要点をまとめてみました。(NHK放送研究センター アナウンスカレッジによるもの)
http://www.nhk-cti.jp/seminars/view/192
人は焦ったり緊張してしまうと次第に早口になってしまいます。
ここはまず深呼吸をして、「ゆっくり話すこと」を意識してみましょう。
その方が実は相手にも伝わりやすくなります。
歴代の総理大臣で特に支持率の高かった総理は「ショートセンテンス」で話すことを心がけていたそうです。
話す一文がダラダラと長すぎると、何を話しているのか?
聞く方も全く分かりませんよね~。
なるべく文章は短く!言い切るように話してみてください。
人前で話すと思わず力んでしまい、声を張り上げてしまう、なんて経験ありませんか?
結果、聞き取りにくい声となってしまいます。
学生時代に合唱経験があれば「お腹から声を出す」と指導されませんでしたか?
マイクを使うとしても考え方は同じ、ゆっくりとお腹で呼吸してみましょう。
声にハリも出ます。
社員旅行で挨拶するといえば、幹事さんですね。
ここではバス旅行での「出発時」と「帰り(締め)」の2場面で使える挨拶文をご紹介していきます。
同僚や上司がいるからといって、特別難しい堅苦しい挨拶をする必要はありません。
必要最低限のことだけ伝えられればいいと思いますよ!
バス旅行は時間厳守が基本。遅刻などしないように、などの注意事項を伝えてもいいでしょう。
みなさん、おはようございます!
(おはようございま~すと言ってもらう間をあける)
今回の社員旅行の幹事を務めさせていただきます、○○課の○○です!
皆さんにとって思い出多き、良き旅となりますよう、精一杯務めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
(パチパチパチと拍手をいただく間をあける)
さて、事前にお願いしました社員旅行のアンケートでは、多大なるご協力をいただきましてありがとうございました。
おかげ様でこのように無事、行き先も○○と決まり、当日を迎えることができました。
今回はアンケート結果で特に人気の高かった○○への旅となりました。
初日はまず○○を見学しまして~(と、ここからは軽く旅程の説明を入れる)と〇泊〇日の旅となります。
日ごろ全力で業務にあたっているかと思いますので、ゆっくりと心も身体も休めていただければと願っております。
旅行中、何かございましたら何なりと私に申しつけください!
全力でサポートにあたらせていただきます。
それでは○泊〇日の旅をどうぞお楽しみください。
よろしくお願いいたします。
皆さん、○泊○日の旅、お疲れ様でした。
これからバスは一路、解散場所の会社へと向かいます~。
存分にお楽しみいただけましたでしょうか?
少しでもリフレッシュしていただけて、明日からの業務への活力となってもらえましたら幸いです。
幹事として至らぬ点もあったことと思いますが、お許しいただければと思います…。(ここで拍手がくるので間をあける)
今回、初めての幹事を務めさせていただきました。
当初は不安もありましたが、たくさんの方にご協力いただきまして、こうして大役を無事に終えることができました。
ありがとうございました。
(ここでも拍手がくる)
さて、楽しかった時間もあとわずかです。
ここで解散後の諸連絡をさせていただきます。(翌日からの業務連絡があればここで伝えておく。またほかの部署からも連絡がないか、一応呼びかける)
ではここで、社員旅行の締めくくりとしまして、○○部長に三本締めをお願いいたします。
○○部長、よろしくお願いいたします。(会社で締めの恒例行事があれば呼びかける)
これをもって○○株式会社の社員旅行、終了とさせていただきます。
どうぞ帰宅時も十分にお気を付けてお帰りください。
また明日からもよろしくお願いいたします。
お子さんをお持ちの親御さんなら、学校のPTAや子ども会などで役員を務めることもあるでしょう。
季節ごとの行事では必ず、役員さんの挨拶をお願いされますよね~。
入学式や卒業式ならば何を話せばいいか予想もできますが、「バス遠足に行く」ための挨拶をお願いされたら、悩む方が少なくないようです。
そこで「小学生の子どもと保護者が一緒に行く遠足」でバス旅行の挨拶する場合の例文をご紹介します。
子供とのバス旅行の場合、子供向けに話すテンションと、保護者向けに話すテンションを上手に分ける必要がありますね。
子供向けは、とにかく明るく元気に!
にこにこしていれば、つられて子供たちも笑顔になってくれるでしょう♪
みなさん、おはようございま~す!
(子供向けに意識して元気に挨拶、子どもの挨拶が返るのを待つ)
あれ、元気ないな、もう一回!おはようございま~す。
(間をあける)
きょうは楽しみにしていた遠足の日です。
きのうよく眠れた人!
(と言って手を挙げるしぐさをする)
(自分のことを指して)わたしも楽しみで早く目が覚めてしまいました!
これからみんなで○○公園に向かいます。
ここで、みんなとお約束したいことがあります。いいですか~?
その1!ぜったいに勝手に行動しないでください。
迷子になりますからね。
トイレに行きたかったら必ず親やお友だちに断ってから行ってください。
その2!ケガや事故に巻き込まれないように注意しましょう。
公園内は自転車も走ります。
よく周りを見て、急に走り出したりしないようにしましょう。
いいですね!楽しい遠足になるよう、十分に気をつけながら楽しみましょう!
(ここで切り替えて、保護者向けに)
保護者の皆様、きょうはお忙しいところ○○子ども会の遠足にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。
また日ごろから会の活動にご理解とご協力をいただきまして、ありがとうございます。
今日はおかげ様で良い天気にも恵まれまして、まさに遠足日和かと思います。
きょうは午後〇時まで、皆さんとゲームや昼食を楽しめればと思います。
お子さんの安全には十分ご注意いただきながら、楽しんでいただければと思います。
では一日よろしくお願いいたします。
みなさん、きょうは楽しかったですか~?
(たのしかったぁ~などと返ってくるので、少しやりとりする)
何が一番楽しかった?
みんなが遠足を楽しんでくれたようで、本当に良かったです。
みんなこれからおうちに帰りますよ~。
いいですか、遠足はおうちに帰るまでが遠足なんだよ。
車に気を付けておうちに帰ってくださいね。
また明日、学校で元気に挨拶できるように、今晩は早めに寝て、ゆっくり休んでくださいね。
(ここで切り替えて保護者向け)
保護者の皆さま、本日は本当にお疲れさまでした。
良い天気にも恵まれて、こうして全員ケガもなく無事に遠足を終えられましたのは、保護者の皆さまのご協力のお陰と感謝申し上げます。
お子さんも今日は思いっきり遊べましたので、かなり疲れがたまっていると思います。今夜はゆっくりと休ませてあげてください。
また明日、元気に学校に行けますようにお願いできたらと思います。
それから、次の子供会の活動のことなのですが…
(と、ここで連絡事項などがあれば付け加えて話す)
では皆様、帰りは十分に気を付けてお帰りください。
本日は誠にありがとうございました。
学校や子供会のバス旅行で挨拶をするとき、共通して注意しなければいけないポイントが3つあります。
それぞれのご家庭によって、父子家庭や母子家庭の方もいらっしゃいます。
学校の先生も「保護者のみなさん」と、あえてパパママとは言わないように気を付けるんだそう。
子供のデリケートな部分を傷つけないよう、注意が必要です。
低学年になればなるほど、長時間は集中できません。
子供向けの挨拶はクイズや質問を織り交ぜながら、手短に済ませるようにしましょう。
特に学校で教員や父兄を前に話す時、「心に響くセリフを言おう」と懸命に考えたりするものですが、一番大切なことは「普段、話しているように語り掛ける」ことです。
新人アナウンサーもまずは「普段話しているように、自然に語り掛ける」練習から始めるそう。
気張らず、いつものあなたらしく挨拶してみてください。
ここまで幹事&役員さんのために、バス旅行挨拶の実例集をご紹介してきました。
挨拶のほかにも、当日の幹事や役員の仕事はありますよね…!
ここでバス旅行中に特に気を付けたい注意点をピックアップしてご紹介します。
バス旅行当日は、ガイドさんやドライバーとの打ち合わせや連絡はこまめに行いましょう。
駐車場や高速道路を利用する場合の支払いは、基本的に当日の幹事さんのお仕事。
また、帰りの集合場所など、再度ドライバーさんと共有しておくと安心です。
バス旅行中は何かとタイムスケジュール通りには行かないものです。
あらかじめ余裕あるスケジューリングを心がけ、幹事が参加者に声掛けするようにします。
特に貸切バスは時間厳守!
もし時間が延びてしまうと延長料金が発生してしまいます。
あまりに時間の延長があると、バス会社さんも次の仕事があるので、運行自体が中止になる可能性もあるのです。
不測の事態を招かないためにも、きっちりタイムコントロールするようにしましょう。
バス旅行での挨拶は「話す相手が子供か?大人か?」そして「なるべく簡潔に!」ということに気を付けて話すことがポイントですね!
また、当日の幹事さんは、みんなのまとめ役他にも、ドライバーとのやりとりや、タイムコントロールなど意外とやることが盛りだくさん!
事前に頭の中でシミュレーションをしておいたり、旅行の日程表を作っておくのもオススメです♪
社員旅行や子ども会の遠足など、旅行プランをまとめてお願いしたいときは、姉妹サイトの「社員旅行net」を活用してください。
行き先もどうしたらいいかわからないという場合でも、ばっちり相談にのってくれますよ。
社員旅行やバスレクでのあいさつ例についても紹介していますので、ぜひ参考になさってください。