遠方からゲストや親族などを挙式場や披露宴会場へ送迎するため、貸切バスを借りたという方。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期や中止になる可能性もあります。
式そのものは延期にならずとも、参列者側で欠席の申し出が増えたことで、バスで送迎するよりもタクシーの方がお得になったという場合も多いようです。
そんな時、送迎バスを予約したもののキャンセルしたいということがあるはず。今回は貸切バスのレンタルをキャンセルした場合の費用などについて詳しく解説していきます。
貸切バスのキャンセルについては、「貸切バス運送約款」といわれる法律の第15条で以下のように定められています。
キャンセル発生の時期(タイミング) | キャンセル料 |
利用日の14日~8日前まで | 貸切バス料金の20% |
利用日の7日~24時間前まで | 貸切バス料金の30% |
利用日の前日 | 貸切バス料金の50% |
バス運行当日 | 100%相当額 |
貸切バスを利用する結婚式当日から起算して、2週間前からキャンセル料がかかり始まるということです。つまり、3月31日に結婚式を予定していた場合は、14日前の17日以降からかかるというわけです。
つまり、15日前まではキャンセル料はかからないので、確実に利用したい場合は、早めにバスを予約しておくことですね。
例えば、感染拡大が急速に広がり、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言が出された場合。県をまたぐ移動を制限されたことで、延期や中止を余儀なくされたということもあります。
そんな場合は事情を加味してもらえるのでしょうか?
残念ながら原則的に、通常通りのキャンセル料がかかります。貸切バスを運行するバス会社は、コロナ禍で経済的に苦境に立たされている業界のひとつ。
どうぞご理解いただき、ご協力をお願いします。
しかしながら、結婚式を延期した日時で、同じバス会社で空きがある場合、運行日変更ということで配慮してもらえる可能性があります。
“延期”という場合は、あきらめずに日時変更を相談してみましょう。
感染が落ち着いているエリアなどに在住の場合、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言が出されている都道府県への移動をためらう方、職場のルールで禁止されているケースもあるかと思います。
また、参列する予定だったが、当日の体調不良や意図せず濃厚接触者となり、出席できなくなってしまうことも。
そんな場合、新郎新婦へ結婚式への参加を辞退、送迎バスの利用をキャンセルするということもあるでしょう。
この場合、送迎バスをキャンセルしたことにより、主催者側が困るということはあるのでしょうか。
この場合、利用人数が減っても貸切バスのチャーター料金自体は変更ありません。観光旅行などで出かける場合は、1人当たりのコストは高くなってしまいますが、送迎用としてレンタルしている場合、新郎新婦側が料金を全額負担しています。
人数の増減にかかわらず、送迎バス代は変わらないので特に気にする必要はないかと思います。
むしろ、レンタルしたバスの定員数が増えてしまった方が問題になります。乗り切れない場合は、一つ上の大きさに変更しなくてはならないからです。
また大きなサイズのバスを準備していて、人数が極端に減ってしまった場合、一つ小さい貸切バスに変更できれば安く済みますが、同じバス会社で空きがなければ高くても大きなサイズのバスを利用しなければなりません。
こういった相手側の事情も加味し、直前でのキャンセルは避ける、もしくは、キャンセルした分も考慮してお祝いを包むなど気遣いは欲しいものですね。
結婚式場が自社で所有しているマイクロバス等で送迎してくれる場合。人数の増減が多少あっても問題なく運行してくれることが多いようです。
ただし、結婚式場側で貸切バスを当日チャーターして運行する場合(費用は式場側が負担してくれるなど)は、バス会社に対して支払いが発生するので、利用人数の下限設定やキャンセル料が発生する可能性があります。
この場合、キャンセルすることで新郎新婦側が困ってしまう可能性がありますので、事前にキャンセルする場合はいつまで可能か、キャンセルした場合の費用などをあらかじめ聞いておくようにしておくといいでしょう。
貸切バスを結婚式の送迎用にチャーターした場合について解説しました。
新郎新婦側でバス会社から直接、送迎バスを借りた場合は以下の点に注意しましょう。
結婚式に参列するゲストが、新郎新婦が用意してくれた送迎バスを利用する場合は以下の配慮を。
貸切バスはコロナ禍でも安全に利用できる移動手段です。どうぞ、安心してご利用くださいね。以下の記事もぜひ参考になさってください。