貸切バスの種類を徹底比較!定員・貸切料金・設備まとめ

バスの種類

運転手付きでレンタルできるバスの種類は、大きく分けて5種類。大きいものから、大型観光バス・中型観光バス・小型観光バス・小型マイクロバス・ミニバス(コミューター)

なかでも小型マイクロバスは、小さい割に定員数が多くて最も安く借りられるので、送迎から観光まで1年中人気のバスタイプです。

バスの種類は、基本的に乗車人数で選べばOKですが、荷物の量や使い方、車内での過ごし方を考えてからバスを選ばないと失敗してしまうかもしれません…!

そこで、貸切バスをはじめて借りるというグループの幹事さん向けに、定員数(乗車人数)とレンタル料金、車内設備、大きさを徹底比較してみました!

グループの特徴別!賢いバスの選び方も、元・貸切バス手配担当者が解説していきますよー!

貸切バスの種類一覧

バスタイプ定員数サイズ(全長)
大型観光バス53人(正45+補8)12m
中型観光バス27人(補なし)9m
小型観光バス25人(補なし)7m
小型マイクロバス20人(補4~5)7m
ミニバス(コミューター)13人(補なし)5m

※上記内容は一例です。バス会社によって多少の違いがありますので、ご予約時に確認してくださいね。

大型観光バス

大型バス
大型バス(写真提供:オリエント交通)

大型バスとは、全長12m・車幅2.5m・車高3.7以内の観光バスのことをいいます。
乗車定員は正座席で45名、補助席込で53名のタイプが主流ですが、中には60人まで乗れるタイプも。

大型バスの座席表
大型バスの座席表

1階建ての大型バスのほか、座席が運転席よりも高い位置にあるハイデッカーから中2階建てのスーパーハイデッカータイプまで、窓からの眺望を意識して作られている点からも観光に特化したバスと言えますね!

ちなみに、貸切バスでは取り扱いがめったにありませんが、2階建てのダブルハイデッカーと呼ばれるタイプも。

大型バスは、充実した設備が最大の特徴。大型のトランクが2~3ヶ所、冷蔵庫・カラオケ・ビンゴ・TVモニターはほとんどどの車両にも常備されていますよ!

貸切料金は、すべてのバスタイプのなかでは最も高く設定されており、高速料金の車両区分は「特大車」。通行料金も他の車種よりも高額です。

ただし、定員数MAXで乗車すれば一人当たりのコスパは決して悪くないので、部活やイベントの送迎などでも人気の車種ですよ。

大型バスとマイクロバス、どっちを選ぶ?料金・人数・設備比較

中型観光バス

中型バス

中型バスとは、全長9m・車幅2.5m・車高3.7m以内の観光バスです。

大型バス車体の長さをそのまま短くしているので、車幅や車高はそのままで、長さをぎゅっと縮めた形が特徴。トランクはもちろん、カラオケやモニターなど大型バスと同様に車内設備も充実しています。

中型バスの座席表
中型バスの座席表

最大の特徴は、バスタイプの中で最も車内の座席スペースが広々としていること。

左右2席×6列に座席が配置されているのがスタンダードで、前後の座席間がゆったりしています。

また、補助席がないので通路も広く感じますよ♪長距離・長時間の観光でも安心して乗車することができるでしょう!

バス料金は、大型バスよりは安く、マイクロバスよりは高額になります。高速道路区分は「大型車」。
乗車人数は20人以上で荷物も多い、という場合に使いやすいバスタイプですよ。

小型マイクロバスと中型バスの違いはなに?料金・人数・設備比較

小型観光バス(製造終了)

小型バス
小型バス(写真提供:東京ワーナー観光)

小型バスは、全長7m・車幅2.3m・車高3.3mの観光タイプのバスを言います。マイクロバスと車体の長さが一緒で、大型観光バスを中型よりもさらに短くしたものといえばわかりやすいでしょうか。

車内の設備はマイクロバスよりも充実していることが多く、カラオケやTVモニター、ちいさなトランクも付いている場合も。

小型バスの座席表
小型バスの座席表

小型観光バスは約20年以上も前に各メーカーが製造を終了しており、新車がないんです。また、あったとしてもエンジンの排ガス規制はクリアしていないなど、環境負荷への懸念も。

バスの耐用年数は10~20年といわれていますから、そろそろ引退を覚悟しなければなりません。このため、どのバス会社も手放したり、廃車にしている、というわけですね。

小型マイクロバスではなく、小型観光バスを借りたい!というご依頼もよくいただきますが、出発地によっては手配が難しく、小型マイクロバスのご案内になることもあるのでご注意を。

高速道路区分は「小型車」。マイクロバスやミニバスの料金と一緒になります。ただし、バス料金は希少性があるということで高めに設定するバス会社も多いので、見積りを取り寄せて検討しましょう。

小型観光バスと小型マイクロバスの違いは?料金・人数・設備比較

小型マイクロバス

マイクロバス
マイクロバス(写真提供:アビコ西武観光)

マイクロバスは、全長7m・車幅2.1m・車高2.8mで、貸切バスの中ではコンパクトなサイズが特徴的。

バスの種類の中ではもっとも安い料金で借りることができるので、冠婚葬祭の送迎から日帰り旅行などで1年中人気のバスタイプです!

小型マイクロバスの座席例
マイクロバスの座席表

小型マイクロバスを借りるときのポイントは、補助席を使うかどうか?荷物の量は多くないか?という点

補助席を使えば24名ぐらいまで乗車可能な小型マイクロバスですが、乗車時間が2時間を超えるような長距離の移動の場合、補助席の利用はオススメできません!

補助席は基本的に使わないか、短時間の送迎利用のみで考えておきましょう!

小型マイクロバスには荷物室(トランクルーム)がありません。(一部例外有り)

手荷物以外を持ち込む場合は、乗車人数を定員数よりも少なくして、空いている座席に荷物を積みましょう。通路や補助席に置いてバスを走らせることは禁止されているので絶対にやめてくださいね。

マイクロバスの装備や仕様を確認しよう
マイクロバスのサイズは何m?バスタイプ別サイズ比較
マイクロバスに載る荷物量調査!座席に置けば大荷物も大丈夫!?

ミニバス(コミューター)

ミニバス
ミニバス(取材協力:メガウェブ)

ミニバスは「コミューター」とも呼ばれる、バスの中で最も定員の少ない小さなバスを指します。全長5m・車幅2m・車高2mほどで、小型マイクロバスよりも一回り小さい、バンタイプの車両。

定員は11~13名で補助席はなし。車内はバスというよりも乗用車に近いかな、という印象ですね。

トランクは基本的にはありませんが、一番後ろの座席を折りたたんで荷物室にすることも可能なので、乗車人数を減らせばスーツケースなどを置くことができますよ。

ミニバスの座席表
ミニバスの座席表

少人数だし、安いからミニバスを借りたいな~って思った幹事さんに、注意したいことがひとつだけあります!実は、小型観光バス同様に、ミニバスを持っているバス会社はとっても少ないんです。

仮にミニバスを持っているバス会社が見つかったとしても、出発場所から営業所が遠いと回送代が高額になり、小型マイクロバスよりも高くなるという事態もあるあるです…。

高速道路料金も小型マイクロバスとまったく一緒なので、マイクロバス牧場ではミニバスをご希望のお客様には小型マイクロバスをオススメしています!

小型マイクロバスとミニバス、どちらがお得?

特別なバスの種類

サロンタイプ

座席の後部が「コの字」に回転するタイプのバスを「サロンバス」といいます。

大型バス、中型バス、小型バスにはこのサロンになる車両があり、バスの中で飲食をして盛り上がりたい!というお客様にとっても人気なんですよー!真ん中にテーブルを出すことも可能です。

バス会社によってはサロンバスを希望した場合、追加料金の可能性があります。

サロン席にできないタイプもあるので、見積もり時に「サロン希望」ということを必ず伝えてくださいね!

中型サロンバス
中型サロンバス(写真提供:シティアクセス)

トイレ付バス

大型バスには、トイレが付いている車両もあります。ただし!トイレ付車両はすっごく数が少なく、都道府県によっては借りられない可能性大!!

しかもトイレ付車両は、清掃代などで通常のバスよりも料金が高くなる場合がほとんど。

どうしてもトイレ付が良い!!という場合以外は、こまめにトイレ休憩を挟むスケジュールにして、通常のバスを借りたほうがコスパ良し!

トイレ付バス
トイレ付バス(三菱ふそう新型モデル)

リフト付バス

車椅子に座ったままバスに乗車できるタイプのバスもあります。車両にリフトが付いているので、車椅子ごと乗車、車内に固定してスムーズに移動することができますよ!

ただし、こちらもトイレ付バス同様に所有しているバス会社は少なく、希望日に借りられない可能性が十分にあります。また、特殊車両ということでバス料金が高くなりますのでご注意を。

リフト付きミニバス
リフト付きミニバス(取材協力:メガウェブ)

グループの特徴別!賢いバスの選び方

バスの種類は、乗車人数で大きさを選ぶのが基本ですが、荷物の量や移動距離(時間)も考えてバスを選択する必要があります!

グループの特徴別に、簡単なバスの選び方をご紹介しますね!

荷物が多いグループは、乗車人数よりひとつ大きなタイプのバスを選ぶ!

バスタイプ定員数トランク容量(個)トランク寸法(W×D×H)(m)
大型観光バス53人301.2×2.3×0.9(2~3ヶ所)
中型観光バス27人190.9×2.3×0.8(1~2ヶ所)
小型観光バス25人101.5×2.3×0.5~0.7
小型マイクロバス20人101.9×0.8×1.5

※トランク容量は「大型スーツケース」の収納個数で実験
※マイクロバスは荷物室ありタイプ(日野リエッセⅡ)で実験

荷物多×少人数(10~15名程度)

乗車人数は少ない、または多いけど荷物の量は10人分のスーツケースやボストンバッグ程度、という場合には、小型イクロバスで乗車可能です。

乗車人数だけみると、ミニバスでもいいのですが、荷物があると乗れないので要注意!

小型観光バスは小さなトランク(片側トランク)の場合は、スーツケース4~5個、貫通タイプの大きなトランクなら10個のスーツケースを収容可能です。ただし、台数が少ないので借りれる可能性がほぼありません。

小型マイクロバスは、荷物室が付いている場合は10個のスーツケースが、ついていなくても空いていてる座席2人分に4個ほどスーツケースを積むことができますよ。

ただし、荷物室のある小型マイクロバスは、一番後ろの座席を畳むことになるので、定員数が20人までに減ってしまいますのでご注意くださいね!

荷物多×20人未満

持ち込む荷物の量が、20人分程度であれば、中型観光バスがオススメです。

中型観光バスのトランクルームには、大型のスーツケースを19個まで収納することが可能!空いている座席にも荷物を固定することができるので、20人で全員が宿泊荷物を持っている!という場合には中型観光バスを借りましょう。

「乗車人数が20人なら、小型マイクロバスでも乗車できる!」と思いますよね?残念ながら、荷物が多いと載りきりません。ひとつ大きなタイプの中型観光バスを検討してみましょう!

荷物多×20人~30人

20人~30人なら、中型観光バスを考えるところですが、荷物が多いならば大型観光バスにしましょう!

先述の通り、中型観光バスのトランクには19人分しかスーツケースを詰めません。

大型観光バスのトランクなら、30人程度の大型スーツケースを収納できるので、海外からのお客様の送迎や部活・サークル合宿で連泊するときにも安心です!

もちろん、空いている座席にも荷物を詰めるので、乗客全員が大型荷物を持っている場合は最大で37~38人まで乗車可能ですよ。

中型バスのトランク
中型バスのトランク(写真提供:いずみ観光バス)

長時間×長距離の移動は、中型以上がオススメ!

目的地までの移動時間が2時間を超える、というような場合は車内空間にもちょっと目を向けてみましょう!

快適に移動したい!というグループにオススメなのは中型観光バス。中型観光バスは他の車種に比べて、車内が広々としています。前の座席との間隔が比較的広く、シートのリクライニングも可能。

補助席がないので通路も広く感じられますよ!

スキー・ゴルフ送迎は、小型マイクロバスはNG!

雪道を走行するスキー・スノボ旅行は、小型マイクロバスはオススメできません!

小型マイクロバスは他のバスタイプに比べて車体が軽いため、凍った道路でスリップしやすいんです…。学生サークルなどで「格安でスキーに行きたい!」という気持ちもわかりますが、安全のために中型観光バス以上の貸切バスを借りるようにしましょう!!

会社の接待でゴルフコンペを開催する、という場合にも小型マイクロバスはあまりオススメしません。

小型マイクロバスはもともと送迎に特化したバスで、小さな車内に座席が詰め込まれているので、車内空間は狭くなっています。上司やお客様を乗せるなら、失礼にあたらないように中型観光バスや大型観光バスを検討してみましょう!

特に、サロンタイプなら移動中に宴会も楽しめるので、ゴルフ送迎のお客様にはとっても評判がいいですよ♪

バスの種類まとめ

  • バスの種類は「大型」「中型」「小型マイクロ」「小型観光バス」「ミニバス」の5種類
  • サイズが大きくなるほどバス料金は高く、高速料金も高くなる
  • 小型観光バスとミニバスは台数が少ないので、小型マイクロバスを借りるのが料金を安く抑えるコツ
  • 基本的には乗車人数でバスを選ぶ
  • 荷物の量が多い場合は、乗車人数よりひとつ大きなタイプのバスを検討しよう!
  • 長時間長距離、スキー、ゴルフに小型マイクロバスはオススメできない

マイクロバス牧場では、マイクロバスはもちろん中型・大型バスまで無料で見積もりを取ることができます!

バスの種類に迷ったら、「マイクロバスと中型バス両方の見積もりを比べたい」ということをお伝えいただければ、2種類のお見積もりをご返答しますよ♪

お気軽にお問い合わせくださいね。

▼ 利用用途別!貸切バスのレンタルポイント
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