マイクロバスの燃費は?メーカー平均燃費を調べてみました

マイクロバスの燃費


マイクロバスの燃料費っていくらくらいかかるかご存知ですか?
また、自動車と比べると、マイクロバスの燃費はどれぐらいなんでしょうか?

レンタカーでマイクロバスを借りる方、マイクロバスの購入を検討してる方なら、燃費については気になるところ。
そこで、レンタカー屋さんで借りられるマイクロバスメーカー4社(トヨタ、日産、三菱、日野)の燃費調査をしてみました。

■もくじ
1. マイクロバスの種類と燃費比較
2. 結果発表!マイクロバスの平均燃費は…!?
3. マイクロバス「ディーゼル車」と「ガソリン車」の違い。燃費に差はある?
4. 「自動車排出ガス規制」を行っている地域には「入れない」マイクロバスがある!?

マイクロバスの種類と燃費比較

メーカーごとにマイクロバスの燃費を見てみましょう。
こちらでは比較的レンタカー屋さんに置いてあることの多い車種と、その燃費を調べてみました。

1.トヨタ自動車「コースター」
2.日野自動車「リエッセⅡ」
3.三菱ふそう「ローザ」
4.日産自動車「シビリアン」

1.トヨタ自動車「コースター」

1963年に発売された「トヨペットライトバス」以来、モデルチェンジを重ねながら50年以上も支持されているロングセラートヨタ自動車「コースター」。
2017年1月23日には24年ぶりにフルモデルチェンジ。
座席には低反発座面のクッションを使用され、長時間のドライブでも快適な座り心地を実現しました。
さらに魅力的なバスとして生まれ変わったコースターに、これからますます注目が集まりそうですね。

コースターのフルモデルチェンジについてはこちら↓
マイクロバスの新型「コースター」の乗り心地は予想以上だった!

●燃費例(カタログより)

  • 燃費消費率 重量車モード:8.80~9.60(km/ℓ)
  • 使用燃料:軽油
  • 100kmを走行した場合のガソリン代:約1,222円

※燃料価格は、2016年12月平均価格・燃料消費率は最大価を基準にした場合

2.日野自動車「リエッセⅡ」

静かでフットワークのいい快適な乗り心地をもつマイクロバス(小型バス)「リエッセⅡ」は、トヨタ自動車からOEM供給されているマイクロバスです。

日野自動車では、長年燃費がよくタフでありながらもエンジン音は静かというテーマに取り組んできました。
「リエッセⅡ」は、1999年6月には平成10年排出ガス規制をクリア、2001年7月には平成12年騒音規制にも適合。
理想の形に向け、改良が重ねなれています。

●燃費例(カタログより)

  • 燃費消費率 重量車モード:8.60~10.20(km/ℓ)
  • 使用燃料:軽油
  • 100kmを走行した場合のガソリン代:約1,100円

※燃料価格は、2016年12月平均価格・燃料消費率は最大価を基準にした場合

3.三菱ふそう「ローザ」

低排出ガス車認定車・九都県市指定低公害車として認められた、国内で唯一のマイクロバス(小型バス)。
環境負荷の少ない事業運営を評価する「グリーン経営認証」取得している「ローザ」。

変速ショックを抑えたスムーズ な加速とワンランク上の乗り心地には定評があります。
また、座席のシートバックの 緩衝性を向上させ万が一衝突した際の頭部への衝撃を軽減 するなどの安全面への取り組みにも力を入れています。

●燃費例(カタログより)

  • 燃費消費率 重量車モード:7.40~9.70(km/ℓ)
  • 使用燃料:軽油
  • 100kmを走行した場合のガソリン代:1,222円

※燃料価格は、2016年12月平均価格・燃料消費率は最大価を基準にした場合

4.日産自動車「シビリアン(製造終了)」

黒煙がほとんどないというガソリンエンジンの特性に加え、NOx(窒素酸化物)やNMHC(非メタン炭化水素)の排出量も大幅に低減。
九都県市低公害車指定制度の優低公害車に適合しています。

また、日産自動車のかかげる「SAFETY SHIELD… クルマが人を守る」という考え方をもとに、タイヤロックが起こりにくくなるアンチロックブレーキシステムや3点式のシートベルトを装備するなど安全面の配慮も万全に。
快適で安全な走りを追及しています。

●燃費例(カタログより)

  • 燃費消費率 重量車モード:7.40(km/ℓ)
  • 使用燃料:ガソリン
  • 100kmを走行した場合のガソリン代:1,857円

※燃料価格は、2016年12月平均価格・燃料消費率は最大価を基準にした場合
※2021年2月で製造を終了しています。

結果発表!マイクロバスの平均燃費は…!?

マイクロバスの燃費について調べてきました。
メーカーやモデルによって差はありますが、マイクロバスの燃費は7.40(km/ℓ)~10.2(km/ℓ)、平均で8.6(km/ℓ)という結果でした。

なお、今回調査したマイクロバスの燃費は、新車状態での数字です。
中古車やレンタカー屋さんで借りるマイクロバスでは、記載した数字以下ということもあり得ますが、マイクロバスを運転するときの参考にしてくださいね!

また、国道交通省のHPでは自動車の燃費性能を評価し、メーカー・車種別で燃費を公表しています。
毎年更新されているので、マイクロバスの自己所有を検討している方は一度見てみても面白いですよ!

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マイクロバス「ディーゼル車」と「ガソリン車」の違い。燃費に差はある?

さて、続いてエンジンの違いについて解説します。
マイクロバスには軽油を燃料とする「ディーゼル車」と、ガソリンを燃料とする「ガソリン車」の2種類があり、燃費にも差があるんです。

この2種類の車の大きな違いは点火プラグがついているかどうか。

ディーゼルエンジンは、直噴インジェクターと呼ばれるものが付いており、高圧のディーゼル燃料(軽油)を勢いよく噴霧し、自然発火をさせて爆発を起こしています。

それに対してガソリンエンジンは燃焼室内に入ったガソリンに点火プラグから出た火花で引火させて爆発を起こし、タイヤを動かします。

ディーゼル車のイラスト

ディーゼルエンジンはパワーがあって加速がきいたり、軽油を使うため燃費がいいなどのメリットがありますが、排気ガスが環境を汚染してしまうというのが長い間問題視されてきました。

でも最近のマイクロバスでは、ディーゼル車でも軽油の低硫黄化や排ガス対策などが進み、CO2の排出量だけでなく排気ガスもガソリン車とほぼ変わらないほどに改善されています。

ガソリン車のメリットは静かで振動が少ないこと。
現在のディーゼルエンジンはだいぶ改善されてはいますが、ディーゼル車はガソリン車に比べて振動が強いというのが一般的。

車に酔いやすい方はガソリン車のほうが適しているかもしれません。
そのかわり、燃費はディーゼル車に比べ劣ります。

「自動車排出ガス規制」を行っている地域には「入れない」マイクロバスがある!?

「自動車排出ガス規制」とは、自動車から排出される一酸化炭素、窒素酸化物、炭化水素、黒鉛などの大気汚染物質の上限を定めた規制のこと。

現在、PM(煤などの粒子状物質)だけを規制している九都県市(東京、埼玉、神奈川、千葉各都県と横浜、川崎、千葉、さいたま、相模原 各市)条例や、窒素酸化物とPMの両方を規制しているNOX・PM法や大阪府、兵庫県の条令などがあります。

規定が設けられている区域では、規定を満たしていない車両は走行できないことになっています。

※参照 東京都環境局の規定ページより

ディーゼル車のマイクロバスでも、新しい車両は規定を満たしているので、規制地域の運転もOK。
ただ古いマイクロバスの中には、規定を満たしていないものもあります。

レンタカー屋に置いてあるような車両は問題ないとは思いますが、念のために頭に入れておくといいですね。

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