初めて運転手付きでバスを借りようと思ったとき、どんな大きさのバスを選んだらいいのかさっぱりわからない・・・。10人以上だと、タクシー2台でも全員乗ることはできません。かといって3台にすれば、高速道路や有料道路を使う場合、かなり割高になってしまいます。
また、ジャンボタクシーというバンタイプのタクシーはあるけれど、定員は9人。10人だとやっぱり1台では乗れない・・・。
そういえば「ミニバスっていう、小型マイクロバスより小さいサイズのバスがあるって聞いたんだけど・・・」
そうです。確かに11~13人乗りのミニバスはあります。ただし、手配できるのは、タクシー会社ではなく、バス会社。そこで今回はミニバスか小型マイクロバス、どちらにすべきか迷うケースについて、お得で便利な借り方について考えてみました!
ミニバスは別名、コミューターとも呼ばれ、いわゆるバンタイプの車になります。
ミニバスを製造しているメーカーとしては、トヨタ自動車(ハイエースコミューター)、日産自動車(キャラバン マイクロバス)の2社。ジャンボタクシーによく使われているものと同じで、違いは乗車できる人数だけ。車の大きさもほぼ同じです(ただし、一部のグレードでサイズが異なります)。
このミニバス、映画やTVの番組撮影等で「ロケバス」としてよく使われています。撮影機材を運んだり、スタッフや出演者さんを運んだり・・・。ロケ撮影では着替えスペースやメイク室として使われることもあります。
バスの長さは5m前後(小型マイクロバスは約7m)、車幅は約2m(小型マイクロバスとほぼ同じ)、車の高さも約2m(小型マイクロバスは約3m)。小型マイクロバスよりはミニバスの方が長さが短い分、小回りがきくと思いがちですが、車の幅はほぼ同じなので、道幅が狭い場合はどちらも通り抜けが厳しいということになります。
乗車可能な定員数は10名~13名。バス会社で冷蔵庫を付けたり、カスタマイズすることがあるので、乗車人数はバスごとに多少違うようです。
ちなみにミニバスの場合は補助席がありません。また、荷物室もありませんが、車種によっては後部座席をたたみ、荷物スペースにすることもできます。この場合、乗車人数はマイナス4名(7~9名定員)と考えるといいでしょう。
以前は、ミニバスも小型マイクロバスも「小型バス」に分類されていました。2023年8月からミニバスは少し安く料金を設定。
とはいえ、所有しているバス会社がほとんどないため、たまたま持っているバス会社に遭遇できたらラッキーと思っていた方がいいかもしれません。
高速道路や有料道路の車両区分はいずれも「中型車」でまったく同じです。
ということは、10名を超える人数であれば、どちらを貸切りしてもかかるバス料金に大きな違いはないかもしれません。残念ながら、「マイクロバス牧場」からはミニバスを借りることはできませんので、所有しているバス会社を1社1社探すことになります。
手配しにくい車種を無理して借りるよりも、ゆったり余裕で貸切れる小型マイクロバスが断然お得!ということですね。
また、BBQなどで荷物が多い場合は、ミニバスに定員いっぱいまでは乗れません。小型マイクロバスなら空いている席に荷物を載せることができますので、こちらを選びましょう。
■関連コンテンツ:BBQ・海水浴など、マイクロバスに大荷物を載せる方法
参考例:
小型マイクロバス(ミニバス)を日帰り旅行で運転手付きでレンタルした場合
●新宿駅発~群馬県の「赤城南面千本桜」のお花見往復利用
【条件: 新宿9時発/17時着、往復300㎞として計算】
貸切バス料金* 最低102,564円~(税込)より
参考高速料金 往復9,900円(税込・ETC利用)
バス駐車場代 1,500円(税込)
合計で113,964円~
10名で利用の場合は1人当たり最低11,396円~
13名で利用の場合は1人当たり最低8,766円~
*バス料金は国土交通省が2023年6月27日発表した「新公示運賃額(最低基準額)」で算出。バス乗降場所までの回送代は含みません。
■関連コンテンツ:マイクロバスの高速料金区分は?
ミニバスで使われるハイエースコミューター(運転手・助手席含め15人乗り)は、運転手なしでレンタルできるのでしょうか?
トヨタレンタリースで取扱いがあるようですが、問題は運転免許。車の重量は8トン未満なので一見、中型免許(8トン車限定)でも運転できそうに思いますが、実はNG!
中型免許(8トン車限定)では、乗車定員10人以下と定められているので、15人乗りのものは運転できません。15名乗りのいわゆるミニバスを運転するためには、中型免許限定なし(11人以上、29人以下の車両を運転可能)もしくは、大型免許(乗車定員30人以上の車両を運転可能)が必要ということですね!
ちなみに日産レンタカーで調べてみましたが、キャラバンは10名定員まで。それ以上の場合はマイクロバスのシビリアンを借りることになりそうです。
運転手なしでミニバスをレンタルする場合でもう一つの問題は、出発したいエリアのすぐ近くに営業所がない場合が多いこと。また、所有している台数が少ないため、繁忙期には借りにくくなる可能性もあります。
営業所がすぐ近くにない場合は、そこまでの交通手段や交通費も含めて料金比較を行うようにしましょう。
参考例:
引用元:トヨタレンタカーホームページより
トヨタレンタカー「ハイエースコミューター」をレンタルする場合(税込)
■6時間まで 17,490円(都内は18,040円)
■12時間まで 20,350円(都内は20,900円)
■24時間まで 26,840円(都内は27,390円)
■以後1日ごと 17,820円(24時間)/超過料金 2,700円/時
※金額は2024年3月現在のもので、地域や季節により異なる場合があります。
※ガソリン代、高速料金は実費になります。
ちなみにミニバスより大きいマイクロバスを自分たちで運転する場合については以下のページを参考にしてください。
■関連コンテンツ:マイクロバスレンタカーの料金相場を調べてみました。
●乗車人数が10名以上であればタクシーではなく貸切バス会社で手配
●荷物がある場合はマイクロバスがおススメ(ミニバスに荷物室はないので座席をつぶすことになり、10名乗れない)
●自分たちでミニバスをレンタルし、運転することも可能だが免許の種類と取扱営業所の場所に注意!
お花見やBBQなど、お酒を飲む場合は自分たちで運転していくよりも、運転手さん付きで出かける方が参加者みんなが楽しめますよね!
連休や週末、行楽シーズンなどは道路が渋滞する場合があるので、ゆとりのあるスケジュールでお出かけください!
■参考サイト
トヨタレンタリース トヨタレンタ楽ティブ
https://rent.toyota.co.jp/index.aspx
日産レンタカー
https://nissan-rentacar.com/