少ない人数での移動や旅行。値段が安い小型マイクロバスがいい!でも、小型の観光バスもあるらしい…どんなバスなの?大きさや値段は?装備はどう違う??
という疑問をもつみなさんへ!
今回は、小型観光バスと小型マイクロバスの違いや特徴はもちろん、選び方のポイントなどを紹介していきます!
「よくわからないけど、とりあえず貸切料金だけ知りたい!」
「そもそも空きはあるの?」
というお急ぎの幹事さんは、ぜひ、見積りを取り寄せて比較してみましょう!「マイクロバス牧場」では、マイクロバス以外の見積もりも無料でとれます。お気軽に問合せくださいね。
ただし、小型観光バスは約20年以上前にすでに製造中止されていて、所有しているバス会社さんがほとんどありません。手配できる可能性は低いのでご注意を・・・。
小型マイクロバスや小型観光バスとは、どんなバスなんでしょうか?大きさや定員数を比べてみましょう。
乗車定員は、小型マイクロバスは20名前後(補助席を含めると24~26名)。小型観光バスは21~25人乗りがほとんどで補助席はついていません。
小型マイクロバスの座席配置は、運転席側に2列、乗降ドア側に1列の計3列ですが、小型観光バスは中型や大型と同様に、両側2列の計4列配置。外観も小型観光バスの方が、全体に角ばっていて「観光バス」という印象ですね!
小型観光バスの大きさは、小型マイクロバスと同じで全長7m。大型観光バスをそのまま短くしたバスになっています。
三菱ふそう・トラックバス「エアロミディMJ」、日野自動車「メルファ―7」、日産ディーゼル「スペースランナー7」、どのメーカーとも車幅は約2.3mです。
小型マイクロバスの車幅はおよそ2.1mなので、若干大きいですね。ちなみに、いすゞ自動車「ジャーニーQ」の車幅は、大型バス並みの約2.5mありました。
車高は小型観光バスで、約3~3.3m。小型マイクロバスの2.6mに比べると、やや高さがあるので眺望はいいかもしれませんね。
実は、小型の観光バスと小型マイクロバス、基本的なバス料金(単価)は一緒なんです。
国土交通省が定めた「貸切バスの運賃・料金制度」の単価区分は、「大型バス」「中型バス」「小型バス」の3種類しかありません。
「小型バス」には、小型の観光バスも小型マイクロバスも含まれるので、どちらを借りても最低料金はまったく同じになります。
また、高速料金も、小型の観光バスと小型マイクロバスは同じ。「中型車」の区分です。つまり、バス料金も実費でかかる高速代などもまったく同じということですね!
ただし!小型の観光バスは、どのメーカーも20年以上前に製造終了しています。所有しているバス会社さんが大変少ないので、出発場所から遠く離れた会社にバス予約をする場合も多々あります。
そうすると回送代が多くかかるので、結果的にバス料金が高額になってしまうんです…。また、2023年8月25日付けで国土交通省から新公示運賃額が公示されました。
これまではバス料金単価の下限~上限までの幅が決められていましたが、現在は下限のみです。バス料金は各バス会社が自由に決められるため、レアな小型観光バスの利用は「高め」で出す可能性もあります。
料金が安い方がいいという場合は、手配しやすい小型マイクロバスを、観光バスタイプを希望するなら中型観光バスを借りるようにしましょう。
バスを利用するなら、移動時間も楽しく有効に使いたいですよね。そんな時に活躍してくれる、カラオケやDVD、後部座席がコの字型に回転するサロン席、そしてトイレが近くても安心なトイレ付車両。
小型マイクロバスと小型観光バスにはこれらの設備がついているのでしょうか?そして設備にどんな違いがあるのでしょうか?
小さいとはいえ、さすが観光バス!小型バスには、テレビやDVD、クーラーBOXあるいは冷蔵庫、カラオケ等を装備していることが多いようです。
小型マイクロバスの場合は、基本的に送迎用で利用されることが多いので、設備が充実していないことがほとんどです。ついていてもせいぜいマイクか冷蔵庫程度と考えてください。
実際、どのような装備があるか、予約する前にバス会社に確認を取るようにしましょう。
残念ながら現在のところ、バスの後部座席がコの字型になるサロン席は小型マイクロバスにはありません。
小型の観光バスには、サロン席がついている場合もあります!ただし、そもそもの台数が少ないのでどうしてもサロンタイプがいい!という場合は、中型観光バスがおすすめです。
バスの大きさに関わらす、貸切バスの場合、トイレ付きはほとんどありません。付いていたとしても大型バスのみ。小型マイクロバス、小型観光バスともにトイレ付はありません。
バスの中で宴会をしていきたい、ご年配者や小さい子供が同行する場合、トイレが心配ですよね。そういったときは、こまめにトイレ休憩をとるようにすれば大丈夫です。
バス会社に見積りや予約の際に、トイレ休憩を多めにとリクエストしましょう。
小型マイクロバスにはトランクルームはありません。座っていない座席に荷物を置くことになるので、乗車定員いっぱいで乗車すると荷物が乗り切りませんのでご注意を!
小型の観光バスには、トランクルームがありますが、片トランクといって、貫通式ではないので大型バスや中型バスに比べてかなり小さいです。
唯一、貫通式のトランクルームがある車種は、三菱ふそうトラック・バスの「エアロミディMJ」になります。
片トランクの場合、荷物はほぼ入りません。貫通式トランクであれば、およそ中サイズのスーツケース15個くらいの収納が可能。
ですが、もともと台数の少ない小型観光バス。メーカー指定で借りるのはさらに至難の業!荷物が多い場合は小型マイクロバスも載せられないので、中型観光バスを選ぶようにしましょう。
「バスで移動中にipodに入れた音楽を流したい」「レンタルした映画やアニメを視聴したい」というお問い合わせがよくあります。
バスの車内は著作権法上、音楽・映像を再生してみんなで楽しむことはできません。個々で楽しむ場合は問題ありませんが、大勢で視聴する場合は、著作権法をクリアしたものだけ。
たまにバス会社でそういったDVD等を用意していることがありますので、相談してみてもいいかもしれません。
自分たちで撮影した映像(野球の練習試合など)などは、バスの中で視聴可能ですが、バスに装備されているDVDデッキで再生できない形式ということも。
合宿や試合などの風景をみんなで見るため、DVDプレーヤーを利用したい!という場合、バス会社と相談して(DVDをあらかじめ郵送で送るなど)、視聴できるかどうかの確認を忘れずに!
小型マイクロバスは送迎用に使われることが多いバス。設備もちょっと質素…。せっかくのバス旅行だから、少し高くてもいいから乗り心地のいい観光バスで行きたい!
小型観光バスはサロン席があったり、カラオケがついていたり、小型マイクロバスよりもゆったり乗れそう…。小型の観光バスがあるなら、使いたいと思っている人も多いのではないのでしょうか。
しかし小型観光バスは、20年以上も前に製造終了してしまっていると先ほど説明しました。排ガス規制をエンジンがクリアしていないため、どのバス会社も廃車にしつつあり、所有しているバス会社が限られています。
また、20年以上前に製造終了していることから、「新車」は存在しません。シャーシー(足回り)や座席などの仕様も古く乗り心地が悪いという感想もたびたび耳にします。
事務局にも「接待ゴルフで小型観光バスを借りたい。 新車がいい。」という問い合わせがありますが、先に述べたように小型観光バスには新車は存在しません。
どうしても新車でキレイじゃないとダメ!という方は、小型以外の観光バス(大型バス・中型バスなど)をオススメします。
※小型観光バスを所有しているバス会社さんは、きちんと整備してきれいにしているので、ボロボロのバスで運行しているわけではありませんよ…!最近ではレアなバスとして人気があるようなので、見つかったらご予約はお早めに!
行き先がまだ決まらない、バスのみ借りて安く抑えたい…。といった理由から、車両だけレンタルしたい(レンタカー)と思う方は少なくありません。
レンタカーできるバスは、乗車定員29人以下、車両全長7m未満の自家用マイクロバスのみ、と道路運送法で決められています。
「いやいや、小型の観光バスも7mなら、レンタルできるのでは?」と思った方もいると思います。
結論から言うと、レンタカー会社で扱っているレンタルバスは小型マイクロバスだけ。
まれに、小型の観光バスを所有しているレンタカー会社がありますが、全国で1~2社程度。しかも、運転技術の高い方のみに貸し出しています(大型免許取得後2年以上などの条件付き)。
偶然、自宅から近いところに営業所があるなら別ですが、遠い場所まで交通費をかけて借りに行くという手間はかけられないですよね…。
ちなみにバス会社が所有している小型バス(マイクロバスも)は、緑ナンバーの営業車(お金をもらってお客さんを目的地まで運ぶことができる)です。運転手付きで借りないと、法律違反となってしまいますので、バス会社からバスだけ借りるはできません。
冒頭からご紹介してきた小型観光バス。やはりバス会社の所有台数が少ないので、出発の都道府県によっては予約が取れない場合がほとんど。送迎のみや、短い距離での移動であれば小型マイクロバスを運転手付きでレンタルしましょう。
バスの最低料金はマイクロバスも小型観光バスも一緒ですが、バス会社により単価が異なるため、見積りをとらないと正確な料金はわかりません。台数が少ないことから小型観光バスは高めの料金設定にしているケースも。
設備や車内スペースの広さ、トランクルームの有無、乗り心地にこだわるなら、少し料金は高くなりますが中型観光バスを借りるようにしましょう。
ちなみにバスは出発する都道府県内に営業所があるバス会社から借りることはできません。神奈川県出発なのに、東京都のバス会社が小型観光バスを持ってるので依頼する、ということはNGですよ。
どうしても東京都のバス会社から小型観光バスを借りたい場合は、出発場所(集合場所)を東京都からに設定することになりますのでご注意を。